Réalisation ॐ

永遠の相のもとに 〜 Sub specie aeternitatis 〜

原作者と「統治の倫理」

なんかトラブルが起きているな〜と芦原先生のブログを見に行った後だったので、突然の訃報には言葉を失いました。その後「セクシー田中さん」第7巻まで一気読みしました。 セクシー田中さん(7) (フラワーコミックスα) 作者:芦原妃名子 小学館 Amazon 恋…

アストリッドの頭の中 2

アストリッドとラファエル、シーズン3が始まって喜んでいたら、今週でもう最終回?( ;∀;) このドラマの魅力は事件を解決する刑事モノに加えて、自閉症というキャラクターによって「当たり前が当たり前でなくなる」ところにあります。それが感情や人間関係…

1985年刊「システム工学入門」から

ちょうど自分が社会に出る頃のタイミングで出版されていた本。問題意識に強く共感・・・というか、ぼく自身の抱えてきた自己矛盾を言い当てられた気がしました。 システム工学入門―あいまい問題への挑戦 作者:寿郎, 寺野 共立出版 Amazon 長文の転載は憚られ…

1986年刊「システム思考入門」から

現在、書店で購入できる「システム思考」の入門書では、システム思考の源流を「システムダイナミクスからのループ図」としているものが多い印象です。「一般システム理論、サイバネティックス→→→」の流れからシステムダイナミクスを理解すると、世の中の問題…

悟った後、木を切り、水を運ぶ。

「悟りの前、木を切り、水を運んでいた。悟った後、木を切り、水を運ぶ。」 ・・・こんな言葉が、たまたま読んでいた本に出てきました。 敵とのコラボレーション――賛同できない人、好きではない人、信頼できない人と協働する方法 作者:アダム・カヘン,小田理…

アストリッドの頭の中

「アストリッドとラファエル」シーズン2の放送が終わってしまいましたが、最終話がとにかく良かったです!! 監察官のウーリッツァー氏が、好意的に接しながらアストリッドを取り調べるシーンに釘付けでした。以下がそのセリフです。(青字がウーリッツァー…

「南の国のカンヤダ」読んだ。

鈴木敏夫の「南の国のカンヤダ」さくらももこの「やきそばうえだ」共に頼まれていないのに、著者がスポンサーとなり、東南アジアに飲食店をオープンする話である読後感が異なり、あっけらかんと書く後者のほうが読んでいて気持ちいい。前者は理論武装がすご…

日立の壁 〜 大企業病に立ち向った現場力

日立製作所の現会長、東原敏昭さんの著作。 日立の壁―現場力で「大企業病」に立ち向かい、世界に打って出た改革の記録 作者:東原 敏昭 東洋経済新報社 Amazon 川村さんの改革断行には本当に心が震えたし、中西さんのキャラクターは言動から伝わってきました…

現場の直感力(「日立の壁」から)

巨大企業のトップの言葉とは思えない!!金言なので書き出しておきます。 報告を聞いていると、「あ、これはだめだな」というのが直感でわかってしまうというか、そんなところがあるのです。現場を歩いてきた人間の妙な習性とでもいうのでしょうか。 報告を…

スティーブ・ジョブズ亡き後のアップル

こんな本が出ていたとは知らず!!一気に読み切りました。この手の本はよく翻訳が問題になりますが、訳者の日本語は流れるように美しく、臨場感の溢れる描写に何度も感情を揺さぶられました。ビジネス本としては非常に稀な読後感を味わいました。 AFTER STEV…

易経(繋辞伝)とエントロピーの法則

台湾の行天宮という寺院に向かう地下通路が「よく当たる」と有名な占い横丁で、雑談の中で「易に興味がある」と話していたぼくはごく自然な流れで案内されたのですが、そこで「易に興味はあるけど占いは信じない」と面倒臭さを発揮してしまい、結局は占うこ…

水を運ぶ 〜 イビチャ・オシム

伝説化されつつある?オシム元監督の「水を運ぶ」というサッカー界の慣用句、これはチームに献身的に尽くす姿勢を指すことが多いようですが、コロナ禍でオシム本を何冊か読んだ中に明記されていたのでご紹介します。 私は以前はジェフ、今は日本代表に携わっ…

政治の本質

初版1939年の古典、マックス・ウェーバー「職業としての政治」、カール・シュミット「政治的なるものの概念」の日本語訳でほとんどのページ数が占められており、末尾に訳者である清水幾太郎氏の解説が何遍か収録されています。 政治の本質 (中公文庫プレミア…

バランスト・スコアカードの戦略マップ

バランスト・スコアカードについては、かつて流行した「古い手法」というイメージのせいか、気になりながらも優先順を下げて後回しにしてきました。先日、ようやく関連書を手に取ったのですが、ざっと目を通しただけでウロコがポロポロ。。 前段で扱う「戦略…

ほぼ墨子?

5年前にこんなことを書いていました。 「改革者は、やがて追われる」・・・当時の自分は、このフレーズにあまりピンと来ていなかったようです。それが今や身に沁みるようになったのは、それだけ成長した(辛酸を舐めた)ということでしょうか。 ここ数年で、…

退学しました。

密かに在籍していた慶應大学の通信過程を退学しました。 本当は昨年度(2021年度)いっぱいにするつもりで、学費を振り込まなければ除籍されるので放っておいたところ、口座から引き落とされてしまい(登録してあったことを失念。。)1年延長することに。せ…

メタバース私見

過去に ” セカンドライフ ” が流行った時と似たような見解ですが、後出しジャンケンにならないように改めて記しておきます。 結論としては ” メタバース的なもの ” は間違いなく普及するけれど、メタバースを「主語にして」考えると本質を見間違えるだろう、…

『分断との闘い』

何気なく録画してあった番組。昨年末にヨガ帰りバタンキューで朦朧としながら見ていたら、心の奥の深いところで妙にシンクロして、しばらく考え込んでしまいました・・・。 ぼく自身も多国籍プロジェクトなどをいくつか経験させて頂いて、言葉が通じなくても…

ディズニーの失敗から学べること

深夜のドキュメンタリー番組を見ていて、ちょっと意外というか、軽い衝撃がありました。 ピクサー関連本から多くを学んだ中で、ぼくの最も好きなエピソードが「ディズニーのアニメーションスタジオを建て直した話」です。概要を紹介すると、 ディズニーによ…

必然なのかなんなのか?日立ネタ

このブログでアクセスが圧倒的に多いのは、実はこのエントリーなのです。 退職して早四半世紀になりますが、当時お世話になった方から「デジタル人材を募集しています」とご連絡を頂いたりしてw、今でも気に掛けて頂いて感謝すると共に、デジタルトランスフ…

なぜか、ソニーの歴史

平井さんの本を読んだ後、近年のSONYについて検索していたら気になる記事を発見・・・ ーーー 確かに、ソニーの業績が回復してきたのは、吉田(憲一郎、現ソニー副社長兼CFO)さんが、子会社のソネットからソニーに戻ってからのことです。 ーーー 吉田さんの…

ソニー再生 変革を成し遂げた「異端のリーダーシップ」

かつての輝きを取り戻したようには見えないものの、業績の回復が報じられているソニー。長らく苦戦が伝えられてきた中で、何がどう変わったのか?平井前社長ご自身の著作ということで早速読んでみました。 まず、平井氏のパーソナリティーから。父親の転勤で…

ブレイントラスト 〜 ピクサー流 創造するちから 〜

読み終えて深い感銘に包まれたものの、言いたいことが溢れてまとめることができず(もう7年前!?)、周りに大絶賛で薦めたっきり宿題になっていました。 創造性を阻害するものは数多くあるが、きちんとしたステップを踏めば創造的なプロセスを守ることがで…

公〈おおやけ〉 日本国・意思決定のマネジメントを問う

猪瀬直樹、作家生活40年の集大成!?かねてからの宿題を、緊急事態宣言の真っ最中のゴールデンウィーク、まさに現在進行形のテーマとして読みました。 「公〈おおやけ〉 日本国・意思決定のマネジメントを問う」猪瀬直樹 著 第1部 新型コロナウイルスと意思…

映画「僕が飛び跳ねる理由」

東田直樹さんの存在を知ったのは、ディビッド・ミッチェル氏がきっかけでした。映画「クラウド・アトラス」に感銘を受けて原作者を調べると、彼は日本に英語教師として滞在していた経験があり、日本語も堪能な方でした。(奥様は日本人らしい)彼が翻訳して…

ディズニーCEOが実践する10の原則

ディズニーを復活させたロバート・アイガーの回想記です。ディズニーというブランドに強い思い入れはありませんでしたが、ピクサー買収にまつわるエピソードに感銘を受けていたので目を通してみました。 ディズニーCEOが実践する10の原則 作者:ロバート・ア…

信念について

こうして明記しておいた方がいいと思うので、まとめておきます。(定期的に見直しや加筆をしますので、ご容赦ください。) ◯信仰 : 汎神論 自然を崇拝(自然科学の法則、宇宙の秩序)するが、人格神は信じない。 宇宙を誰がつくったのか?については不可知…

梵我一如ॐ

2020年を区切りに、別のブログに切り替えたつもりでしたが・・・2021年を区切りに元のブログに出戻って統合することにしました。

横山光輝「三国志」読破

2020年を振り返って:緊急事態宣言下の自粛期間を有意義に過ごす取り組みのひとつとして、横山光輝「三国志」を読破しました。これまで興味はあっても全60巻に挑むには時間も気合いも必要なので先送りしてきましたが、いい機会だったので浮いた時間を活用し…

昭和16年夏の敗戦・・・を読んで令和2年に考えたこと

長らく積ん読されていた猪瀬直樹著「昭和16年の敗戦」を今年の終戦記念日に合わせてようやく読了しました。 昭和16年夏の敗戦 (中公文庫) 作者:直樹, 猪瀬 発売日: 2010/06/25 メディア: 文庫 道路公団民営化の頃から猪瀬氏のファンで、副知事時代には東日本…