「アストリッドとラファエル」シーズン2の放送が終わってしまいましたが、最終話がとにかく良かったです!!
監察官のウーリッツァー氏が、好意的に接しながらアストリッドを取り調べるシーンに釘付けでした。以下がそのセリフです。(青字がウーリッツァー氏)
捜査への協力というのはどういった性質のものですか?
具体的に言うと。
違う視点でものを見ます。
具体的に言うと。
うん・・・。
まず全ての資料を、構成要素ごとに仕分けして並べます。
犯罪捜査の調書には、事件の経緯が克明に記載されていますので、ひとつひとつの証言や要素、全てがヒントになります。
ただし、私の思考は視覚的なので、見ることが大事です。
まず集まった要素の全体を見ます。
その次に・・・観察して・・・考えて・・・複数の資料に一致する状況証拠を探します。
そして待ちます。
そのうちに、浮かび上がる要素があります。
これです。 (と、一枚の書類を手渡す)
アストリッドは自閉症という設定です。ただ、ここで説明してくれた彼女の思考プロセスには強い共感を覚えました。まさにこれ!です。違う視点、仕分け、全体を見る、観察・・・待つ、浮かび上がる。「浮かび上がるのを待つ」のは能動的な行為ではありません。良い解決方法やアイデアは、向こうからやってくるものです。(わかる人にはわかる!)
ラファエルとの凸凹コンビは互いの短所を補い合っており、他にも偏ったキャラクターとの絡みで魅力が引き出されるところは絶妙です。事件の解決と並行して、人間模様のドラマもよく描かれています。すぐにシーズン3が始まるので楽しみです。