ここのお店、2度目です。当日予約で受け付けてもらえたので飛び込みました。
そして、空いていたのが前回と同じ場所の椅子。またまた手を伸ばせば届くかのような(届かねえよ・・・)至近距離で演奏を堪能させて頂きました。
前回は近すぎてこっちが緊張しましたがw今回はリラックスして、ピアノの音、アコーディオンの音、早川さんの歌声に包まれて、幸せな時を過ごしました。
本家「天使の遺言」を聞きながら、そういえば何年も前の恵比寿のライブ会場で、自分の後ろに座っていたのが斉藤和義だったことを思い出しました。
何年か前は、唾を飲み込む音が隣に聞こえるのではないか?と思うような張り詰めた空気の中で、ただひたすら歌い続けるサングラスの早川義夫がいた。
今は1曲づつ曲目を紹介して、客をいじって場を和ませる早川さんがいる。丸い眼鏡の奥で細い目をますます細めて、笑顔で頷きながら歌う早川さんがいる。
暖かいものが、まだ自分の中に流れているのだと実感できる、そんな空間。
折れるはずのない心が折れ掛けて、「言うものは知らず 知る者は言わず」を繰り返し聴き、「たましいの場所」を読み耽った夏。あれから何年が経ったのだろう。
あれから1周してしまったのだろうか、また違った感触で、同じ曲を聞いている自分がいる。