Réalisation ॐ

永遠の相のもとに 〜 Sub specie aeternitatis 〜

NewYorkCity CountDown 2

 目覚めると、そこは雪国だった。
 
 TKTSでのディスカウントチケット購入は、タイムズスクエアの混雑を避け、ワールドトレードセンターにある店舗へ。
 これはインターネットでの予習の成果。
 
 ダウンタウンに向けて地下鉄で南下。
 
 昔のイメージで最初はビビッたが、最近は治安も良いらしい。
 「I am the president of me , Inc. NY University」
 こんな駅貼りポスターのコピーにクラクラッとする。
 地下鉄の利用者は、気のせいか黒人がすごく多く感じる。
 
 TKTSでは「美女と野獣」「オペラ座の怪人」のどちらかをと思っていたのに、何故か「ミス・サイゴン」を頼んでしまう。
 
 その足で、アップタウン方向へ雪道を徒歩で北上。
 完全に市内の車の交通はマヒ状態。
 
 「BLUEMAN SHOW」の16:00公演に空席あり。
 当日券で、質の高いエンターテイメントが見れてラッキー。
 
 その後、セントラルステーションを見たあと五番街へ。
 偉大なるソニータワーを訪問後、日本料理店を見つけ食事。
 
 ちょうど暗くなってきた頃にロックフェラーセンターを経由し、テレビ中継で見るスケートリンクとクリスマスツリーを拝見。
 
 ブロードウェイシアターに向い「MISS SAIGON」を観る。
 
 よく訓練された緻密な演出。唄のうまさや発声は素晴らしい。
 ただ、時差ボケにヒアリング能力不足もあり、何度も居眠りをしてしまう。帰り際に隣席のご婦人からは白い目で見られた。
 
 深夜12:30からのステージを観にChicago B.L.U.E.S.へ。
 
 SugerBlueというブルースハープ奏者がその日のゲスト。
 演奏テクニックは高かったが個人的にはあまり響くものがなく、むしろ飛び入りのオヤジ連中の演奏の方がエキサイティング。
 英語が通じず、ウエイトレスさん達には迷惑かけました.....。
 
 深夜2時すぎでも、地下鉄の利用者は多く不安なし。
 ただ、乗った列車はホテルの最寄駅50stに停車しなかった。
 
 どうもNYの地下鉄のシステムは複雑で分かりにくい。
 反対ホームに移り次の列車に乗るが、どんどん北上してしまう。
 72st駅で降り次の列車を待つが、逆方向らしきものばかり。
 ホームに人影はなくなり、真夜中の駅にひとりぼっちになった.....。
 
 このままハーレムまで運ばれるよりはと、駅を出ることにする。
 
 ジョン・レノンが住んでいたダコタ・アパートの前から、タクシーを待ちながら歩いたが、深夜のセントラルパーク添いの通りは車の往来も少ない。結局、ホテルまで徒歩で帰る羽目に。
 
 ホテルにてテレビをつけると、クリントン前大統領が出ていた。
 
 correspondents party・・・特派員達との謝恩会の模様らしい。
 引退後の浪人生活のコメディーを本人主演で上映していた。
 ヒラリー夫人、ブッシュ現大統領、ゴア氏などが出演し、結構 ヤバいネタを演じている。言うならばセルフパロディー。
 その他のスピーチも悪ふざけばかり。さすがはアメリカだ。

 気がつくと午前4時をまわっていた。