Réalisation ॐ

永遠の相のもとに 〜 Sub specie aeternitatis 〜

wallis bird

 アイルランド出身、現在はドイツ中心に活躍しているらしい?ウォリス・バード。

 たまたまYoutubeで見つけたアーティストです。アコギ系の女性シンガーを見ている時にリストに出てきて、再生したら何か強く惹かれるものがあったので、お気に入り登録してありました。

 後から改めて他の曲の動画も見ながら、オープンチューニングなのか何なのか、ギターをかき鳴らす時の開放弦の音が無性に気になってしまい、そのあたりをじっくり観察していたのですが・・・そこで気づいた驚愕の事実!!

 彼女のギターが左利きのポジションであるのは一目瞭然ですが、弦をよく見るとレフトハンド用の張り方でなくレギュラーのまま、つまり普通の右利き用ギターをただ逆方向に抱えて弾いているのです。

 ・・・となると、コードの押さえ方とかどうなってるわけ???

 もちろん唄も上手いし、声もルックスもお気に入りではあるのですが、型破りな彼女のギターの弾き方に好奇心が沸々と高まって(日本語の情報は出てこなかったので)海外のサイトを調べてみました。

 そこで改めて分かった、またもや驚愕の事実・・・。

『左利きとして生まれて、生後6カ月で父親から最初のギターを与えられた後に、芝刈り機の事故で左手の5本指を切断してしまい(そのうち4本を縫い合わせた)右利き用のギターを上下逆さまに演奏することに慣れた』

 ・・・ことが現在の演奏スタイルにつながったようです。(wikipedia

 演奏を見る限り左手の指も普通に使っている(アルペジオとか)ので、にわかには信じられなかったのですが、小指が途中までしかない左手を見せながらそのエピソードを語ったインタビューの動画も発見してしまいました。

 ハンディキャップを先行させるのは彼女の意向に反するかもしれませんが、それを全く感じさせない演奏だけに尚更その凄さに驚愕してしまいます。それと共に、彼女の奏法とそこに至るまでの試行錯誤に対しても興味が湧きます。

 単純にギターを逆に抱えれば彼女のコピーはできるわけですが・・・上手に弾けるかどうか以前に、どう弦を抑えればいいのか、理屈が理解できません。。。

 日本での知名度はあまり高くないようですが、来日を熱望しています。
http://www.wallisbird.com/

Wallis Bird

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