Réalisation ॐ

永遠の相のもとに 〜 Sub specie aeternitatis 〜

人としての残念な点

 このところ、亡くなられた佐久間正英さんの「おやすみ音楽」を聴いている。しっかり聴いているのではなく、失礼ながらBGMとして垂れ流しているだけなのだが、それでも時々おっと思って手が止まったりする。引き出しの多さ、創作意欲に改めて敬意を感じているところ。

 早川義夫さんの日記が更新されたので、無断で転載させて頂くけれど、

お詫び 1月20日(月)
1月16日午前2時27分、佐久間正英は永眠しました。 葬儀は、彼の意思を尊重し、親族での密葬をすませました。 よって、1月22日(水)に行われる予定だった、渋谷ラストワルツでの公演は、残念ながら中止せざるを得なくなりました。 ご予約いただいたお客様、大変申し訳ありません。 深くお詫びいたします。 ご理解のほどよろしくお願いいたします。
 
一生懸命やること。そこに誤魔化しや妥協をしないこと。出来ることだけを出来る様にやること。当たり前の事を偉そうにやらないこと。ひたむきであること。いつも新鮮であること。自分の感覚を信じること。友達や仲間の助けを素直に受け入れること。実際はカッコ悪くてもカッコよく生きようとすること。(佐久間正英ブログ2012.4.15「一段落して」より)
 
いい人は人を元気にさせる。正直だ。前向きだ。すくっと立っている。ほどよい温度とほどよい距離を保っている。頑張っているから言い訳を言わない。精一杯だから批評は気にならない。納得する作品が生まれれば発表されなくてもいいと思っている。誇りを持っている。そういう人になりたい。(早川義夫

 改行の幅が変わるだけで「間」というかテンポが変わるのか、印象が違ってくる文章がある。早川さんの書く文章もそれだ。
 そして、リンク先の佐久間さんの文章を読んで、共感と反省・・・

そういう"人としての残念な点"は早川義夫さんととても良く似ている

 そういう"人としての残念な点"には自分も共感を覚えるので・・・orz
 得体の知れない「居心地の良さ」の正体はそれだったのかもしれない、と再認識すると共に、そこに安住することなく「カッコつけることはカッコ悪いけど、カッコ良く生きようとする」姿勢を少しは見習わなければ。そんなことを感じた次第でございます。
 いいトシこいて「そういう人になりたい」なんて書いちゃう早川さん。
 人として残念であっても、そういう人になりたい。

盟友、佐久間正英さんを悼む 歌手・早川義夫