Réalisation ॐ

永遠の相のもとに 〜 Sub specie aeternitatis 〜

世界を変えよう

 
 「世界を変えよう」と声高に叫んでみても、なかなか世界は変わらない。
 変わろうとしない人々、変わることに抵抗する人々にも「信念」があって、それが変わらないことには、人の考え方や行動は変えられないものだ。
 そんなところをグルグルと回っているうちに、「変わろうとしない人々」と自分の考え方の違いから、自分も「信念」を持っていたことに改めて気付かされる。
 自分の「信念」は、果たして本当に正しくて、変える必要のないものだったか。
 身につけてきた得意技「プロジェクトマネジメント」「研修プログラム開発」のノウハウを、矛先を自分自身に向けて人体実験(?)してみることにした。

 自分の信念がどこから来ているものか、それをひも解いてみて、あえて対極の概念に触れたり、対象の範囲を拡大してインプットし直してみた。それによって気付いたこと、新たに湧き出てきた関心にブレーキを掛けず掘り下げ続けてみた。

 世界が少し違って見えるようになった。

 自分が変わったら、「世界が変わった」。

 これまで取り組んできたことを年末年始に整理して、新年の抱負にでもつなげようかと思ったけれど、もう少し、パズルのピースを増やさなければいけないようだ。
 いつ終わるのか、どこに辿り着くのか分からないけれど、しばらく続けてみる。
 目標の明確化、マイルストーンの設定、・・・その習慣を身につけたから、ここまで生き延びて来れたと思っているけれど、そういった枠組みを外れたところから世界を見ておく経験も、アタマのカタい自分にはきっと必要なのだろう。
 
※ところで、師走に入ってから「なんだか20世紀末と似た気分だなあ」と感じていたが、これを書きながら想い出して過去の記録を辿って、ハッとさせられた。

 国際社会でも通用する標準ルールで縛るべき部分と、違いを認め合い尊重し合わねば円滑な関係を保てない部分。
 その切り分けが、あらゆる局面で求められて来るはずである。
 2001-01-02 NewYorkCity CountDown 5

 これができる人間になりたいと願った過去の自分がいて、できるようになってしまった現在の自分がいる。当時は海外と仕事をする機会に恵まれるとは夢にも思わなかった。現在の自分が抱えているジレンマは、自らが獲得したものだ。
 世界は変わっているし、自分の世界も変わった。自分が変われば、世界は変わる。自分が変わることで、世界を変えたい。まず、自分が変わろう。