Réalisation ॐ

永遠の相のもとに 〜 Sub specie aeternitatis 〜

心窓去来

感じて、ゆるす仏教

いろいろあったんだけど、どうしても読みたくて発売後すぐに買い求めた本。お二人の対談を聞きに葉山の藤田一照さんの庵を訪ねたことがあるが、知的興奮で脳が沸騰しそうだった。この本の出版にあたってもオンラインで長時間の対談をしています。 藤田一照師…

平成最後の夏

・7/25(水)深夜に唐突に遠縁からの訃報が入った。前に会ったのは5年くらい前。翌朝、病院に向かうと普通にベッドに寝ていた。情報が錯綜していたようで、生きていた。少し言葉を交わして「また来るから」と言い残して、そのまま荷物を取りに戻ってフジロッ…

HELLO I AM DAVID!

もう20年くらい前なのか・・・スクリーンで「シャイン」を見たのは。当時メチャクチャ忙しかったせいか、予告編を見ながら睡魔に負けて爆睡してしまった。前半の展開はうつらうつらしながら観ていたので流れをよく把握できなかった。 デイヴィッドが床に倒れ…

サバティカル 2017.6.12 – 6.19 まとめ

かなり時間が経ってしまいましたが、昨年6月の旅行記です。 はじめて行ったバリ島がたまらなく良い経験になったのと、帰国後に復習して更に関心が高まったので次のチャンスを狙っていたらエアアジア「バリ島直行便就航記念キャンペーン」キターッ!ちょうど…

勝負哲学

年始で積読を消化した中からの一冊。サッカーの岡田武史元日本代表監督と、羽生善治棋士の対談。将棋には詳しくないけれど、羽生さんの勝負師として実績は申し分ない・・・とか途中まで書いていたら、国民栄誉賞の受賞が決まったそうです。おめでとうござい…

ビジョナリーカンパニーだった?日立の創業精神

『東京電力ホールディングス会長に、日立の川村名誉会長が就任か?』・・・このニュースに驚きました。ハイジャック機にたまたま乗り合わせた体験が日立の社長就任につながるエピソードもドラマチックでしたが、ご本人の職歴を考えると、この展開にも運命的…

大切なのはポジティブな理念(ビジョン)

いったん駆け足で上下刊に目を通してみた話題の「サピエンス全史」、テーマが壮大すぎて消化し切れなかったら古本屋行きでもいいと思っていたが、いくつか独特の解釈に触れて自分の価値観が掘り起こされる感覚があった。目を通す度に違った感想を抱きそうな…

世界を変えよう

「世界を変えよう」と声高に叫んでみても、なかなか世界は変わらない。 変わろうとしない人々、変わることに抵抗する人々にも「信念」があって、それが変わらないことには、人の考え方や行動は変えられないものだ。 そんなところをグルグルと回っているうち…

八百万神(やおよろずのかみ)信仰

先日、はじめてバリ島に行ってきました。 目的は「ビーチでリゾート」ではなく、ヒンドゥー教とヨガ。(それでもビーチ沿いのスタジオでヨガした後に散歩して、人気のないところでパンツ一丁で海に入ったので真っ黒に日焼けしましたが・・・) この半年くら…

自分の後ろに誰もいないつもりで仕事をせよ

本屋に入ったら平積みされていたので、すぐに手に取りました。 ザ・ラストマン 〜 自分の後ろに誰もいないつもりで仕事をせよ 〜 若い頃に繰り返し叩き込まれた記憶・・・。 転職にあたっては、ふりだしに戻ったつもりだったので、どの事業部がどうなったと…

台湾における下村湖人

機会があったら読もうと思っていた本。懸案になっていた台湾出張が決まり、その機会が訪れたような気がしたので、往復の機内で読もうと購入。しかし、はじめて使ってみたLCCが6時間以上遅延したので、出発前に空港内でほぼ目を通すことになった・・・。 自…

カジノ研修

急な契約の打ち切りでぽっかりと時間ができてしまい、それに伴って思うところあり・・・おもむろに夏の終わりにソウルに飛びました。 行き先は、丘の上のカジノ。 自分で考えた研修プログラムを、自分で履修してくる自作自演ツアー。 << 研修目的 >> ギ…

突破する力

空きっ腹で高速道路に乗るようになった。以前はサービスエリアで缶コーヒーを買うくらいだったが、今は買い食いが旅の楽しみになった。道路公団民営化の効果を目の当たりにする度に、質の転換やアイデアで経済効果を生み出す余地が日本にはまだまだあると感…

戦場に行く前に牢獄で死ぬだろう

もし何かの間違いで戦争が起きたとしたら、ぼくは戦場に行く前に牢獄で死ぬことになるだろう・・・そんなことは随分と若い頃から考えていた。これには、下村湖人の影響が大きかったと思う。 次郎物語の第五部は、それまでの内省的な物語から、急速に周囲の大…

中国からの撤退?岡田武史監督の退任

岡田監督お疲れさまでした。中国の杭州緑城を離れるそうです。 唐突な印象を受けて(W杯を目前にした)ビジネス的な判断の他にも、何か理由があるのではないかと気になりました。 退任理由の「家庭の事情」が建前だとして、真相を探ろうとすると「中国なら…

問われるのは智恵と勇気

領土問題に起因した中国における反日デモ、その実態とマスコミ報道の醸し出す「雰囲気」のギャップには大きな違和感がありました。機会があれば自分の見解は述べてきたのですが・・・最近は「雰囲気」の中である種のあきらめを感じて、積極的に情報発信する…

ルールの遵守と柔軟な判断

【参院:川口順子氏の解任可決 常任委員長では初】参院は9日午前の本会議で、国会の許可がないまま中国出張を延長し委員会が中止となったとして野党7党が提出した自民党の川口順子(よりこ)環境委員長の解任決議案を、野党の賛成多数で可決した。常任委員…

ボンダイブルーのiMac

年末に向けて、身辺の断捨離を進めています。 この6〜7年、日本と中国を行ったり来たりで部屋は遠征基地のようなもので荒れ放題、おまけに中国の拠点を引き払った際に持ち帰った荷物が広くはない部屋の同居人と化しています・・・。 それで、ボンダイブル…

神経が通い合う、1つの生命体

NHK総合 プロフェッショナル 仕事の流儀 「“個”の目覚めが、組織を強くする」 プロサッカー監督・岡田武史 岡田さんは、強い組織の姿を、こう考えている 「神経が通い合う、1つの生命体」 番組の冒頭で流れたテロップです。 ものごとを有機的に捉えるこ…

原発問題とメディアリテラシー

紀伊國屋ホールで開催された田坂広志さんの講演会を拝聴して、購入してきた本を仕事の合間に読みながら、感想をしばらく頭の中で寝かせていました。 田坂さんの著作はこの10余年で何冊か拝読して、ネットラジオなどはほぼ漏れなく拝聴しています。 技術者…

ものづくりの精神性

最近は『ものづくりの凋落』みたいな論調の報道がやたら多くて(自分にとって)耳の痛いご指摘ばかりだったので、自分自身がマスコミから攻撃されているかのような妄想に陥ってしまいました。。。 ただ、一方的且つ傍観者的な評論には反論したくなることがた…

個の力とチーム力

ヤクルトスワローズの「リーグ優勝→CSを勝ち抜いて日本シリーズ進出→あわよくば日本一」という目論見は外れましたが、この1年間お疲れさまでした。 特にヤクルトファンではないのですが、昨年の高田監督辞任は衝撃的な事件だったので、その後のV字回復→…

現場を見ること

被災地はよく晴れていて、静かでした。 時々、復旧作業の大型車が通り掛かる以外、周りからは鳥の声しか聞こえない、そんな静けさの中でラジオの音が流れていました。 ぽつんと停めてあった軽自動車から流れるのは、研ナオコ「夏をあきらめて」。 少し離れた…

総理のリーダーシップ

脱原発という方向性に異論はないけれど、国のトップであるこの人から「組織をまとめる」という配慮が全く感じられないことは、違和感を通り越してもはや理解ができません。 そもそもこれといったビジョンも打ち出さず、「脱小沢」とか、何か(誰か)にアンチ…

講演ふりかえり

「CG制作現場における中国人のマネジメント」というテーマで講演する機会を頂いて、その資料を作成しながら、自分の中でも改めて気づいたり、再確認することが多々ありました。(アジアITビジネス研究会の田所さん、このような機会を設けて頂き、本当に…

富良野塾ラスト公演

富良野塾が閉塾になる、という知らせを聞いた時には、ひとつの時代が終わった実感があった。最後の東京公演の時期に日本にいる、こりゃラッキー。 シナリオライター倉本聰は、ぼくの心の師である。 富良野には行かなかったけれど、そこにいる気持ちで同じ時…

 正直という信念

ぼくが駆け出しのエンジニアだった頃に、社内で研究発表会がありました。 その際、発表順を待っている間に、上司が発表資料の中身を勝手に差し替えてしまいました。 まだ実用化の目処が立っていなかったものを、見込みが得られたようなニュアンスに表記を変…

高く飛べ まっすぐ飛べ ゆっくり飛べ

海外で新規事業なんかに取り組んでいると、日々の仕事の中で違和感を覚えることも少なくありません。 思うように仕事をコントロールできない環境の中で、平常心を失ってしまう人を見るにつけ、ふと頭に浮かぶこのフレーズ 高く飛べ。 まっすぐに飛べ。 ゆっ…

ウェブ人間論

テクノロジーの進化そのものよりも、それによって人間や社会がどう変化していくのか、或いはその中で自分自身はどうすればより良く生きていけるか、という観点で「ウェブ進化論」を読ませて頂いたぼくにとって、この「ウェブ人間論」のアプローチは関心の本…

ウェブ進化論−本当の大変化はこれから始まる

言わずと知れた大ベストセラー:ウェブ進化論 新世代のネット社会に関する、ワクワクさせられるような未来。 本当にワクワクしながら読みましたとも。 ただ、書かれている「変化の到来」には共感しながらも、それを手放しで受け容れることができずにいる自分…