Réalisation ॐ

永遠の相のもとに 〜 Sub specie aeternitatis 〜

FUJI ROCK FES.2017

 
【前夜祭】2017.7.27 Thu.
 今年は(宿の関係で)はじめて前夜祭からの参加。少し早めに越後湯沢駅に到着して「爆弾おにぎり」を食べるのを楽しみに、ハラを空かせて出発・・・しかし、おにぎり屋さん17:30で営業終了していた・・・orz ← 事前に調べとけ。
 空腹のまま宿に寄ってから会場にゲートイン。人で溢れていたオアシスを一周して、最も惹かれたのが地味に「肉そば」これが胃の腑に沁み入る旨さだった。
 噂に聞いていた花火大会は思ったより規模が大きく、本格的で嬉しかった。ホットドック大食い大会を見ながら時間をつぶして、T字路sの出番を待つ。いつも以上に大きく見えるレッドマーキーのステージに登場したお二人、屈強なセキュリティーに守られながら演奏する晴れ姿に感涙。宿に戻ってからも調子に乗ってアルコール・・・これが運の尽き?
 花火で幕を開ける苗場の夏!  早食い  T字路s
 

【初日】2017.7.28 Fri.
 翌朝、起きたら身体中がむくんでいた・・・朝食を食べて、二度寝して昼過ぎまで動けず。会場入りしても、アバロンで爆睡。アルコールを控えて、2リットル入りペットボトルを持ち歩いて水を飲み続けたけれど調子は上がらず。ずっと雨に打たれ続けて、心まで折れそう。全く楽しめず引退の文字がアタマをよぎる・・・。

 アトミック・カフェ トーク アトミック・カフェ Number the.  the HIATUS  QUEENS OF THE STONE AGE GORILLAZ 
 富士映劇 THE TIMERS スペシャル・エディション
 

【二日目】2017.7.29 Sat.
 ピラミッドガーデンの朝ヨガに・・・とか言いながら、この日も昼過ぎまで動けず。思い当たる原因がひとつ。出発前夜に体調を整ようとヨガに行き、ふだんと違う時間帯の上級クラスでシャワールームにへたり込むくらい追い込んでしまった。空腹のまま前夜祭でアルコールをたくさん摂ったこともあり、身体に溜まった疲労物質が時間差でドッと出たのかも?徐々に復調。
 これまで機会がなくて生で観たことがなかったCocco、雨の降る中で聴くRainingに鳥肌が立った。派手な演出は何ひとつないのに釘付け。ヒット曲のオンパレードだったのもあるかもしれないが、そんな思い入れレベルの問題ではなく、彼女の存在感にただただ圧倒された。
 クリスタルパレスでのT字路s登場待ちで流れていたBGM、中国語のレトロなダンスミュージックみたいなのがとても良くて気に入ったけれど、どうすれば音源に辿り着けるだろう?録音しとけば良かった。
 
 Cocco never young beach TRIPLE KING (王様) ELVIN BISHOP ホワイトステージ決壊!?オザケン開演時に巻き込まれて決壊したパーテーションを突き破って脱出 APHEX TWIN MONDO GROSSO MORE THE MAN T字路s 
 

【三日目】2017.7.30 Sun.
 やっと調子が出てきたら最終日・・・今年は(今年も?)しくじったなあ、と反省しながらも、アルコールを控えめにした分、食生活を楽しめた。前半の記憶が乏しく、最終日を迎えてもやや物足りなさがあったが、終盤のラインナップで大きな感動が待っていた!
「RED:THE STRYPES→GREEN:BJÖRK→RED:水曜日のカンパネラ」この流れ。期待以上の興奮と多くの刺激で完全にチャラ。今年も良いフジロックになった。BJÖRKで花火が上がった瞬間「あれはオレのチケット代だ!」と確信した。
 T字路s LOVE PSYCHEDELICO SLOWDIVE YUKI THE STRYPES BJÖRK 水曜日のカンパネラ 
 

食レポ】 カンパーニュのバター&はちみつ クアトロ・フォルマッジ 湘南しらすユッケ丼 森のガパオ おにぎり  →instagramにまとめたよ
 

【総括】
 今年は、昔から知っていながらこれまで機会がなく、はじめて見たアーチストが多かった。Cocoo、YUKI、・・・あと王様とかw 外タレのほとんどがそうだけど、これだけ多くのバンド・アーティストのライブを個別に見に行くことは(自分には)時間的にも経済的にも無理。これがフェスの利点。
 スモーク焚いてレーザー光線ガンガンみたいなの、無機質に感じられて自分には全く響かないですが、GREENSTAGEが人で溢れて盛り上がっている様子などを見ると、自分の趣向のマイノリティーさを自覚できて、他人に寛容になれるのでよろしい。ただ、現在のトレンド、新しい表現の方向性がそっち系かと一抹の淋しさは感じるわけですが、そういう中で林家パー子みたいな格好のBJÖRKから受け取ったメッセージに、なんだかスイッチ入っちゃった。生で見るのは今回で3度目だけど、過去最高の衝撃だったかも。テクノロジーを活用しながらも生命感の溢れる演出は、唯一無二の圧倒的な存在感だった。ARIGATTO!
 演奏テクニックのガチ勝負でありながら、そこで様々な工夫を見せるTHE STRYPESに「まだ若いのに」とw感心させられた後、BJÖRKの延髄斬りをくらって、締めは「水曜日のカンパネラ」。手作り感の溢れる照明にはじめは嫌な予感すらしたけれど・・・あんなレッドマーキーの使い方があるとは。はじめて来た頃の感動が薄れて、知らず知らずに抱きつつあった固定観念、マンネリが木っ端みじん。素晴らしかった。恐れ入りました。フジロック万歳!!