Réalisation ॐ

永遠の相のもとに 〜 Sub specie aeternitatis 〜

西安:青龍寺(初詣)

 謹賀新年
 本年もよろしくお願いいたします。
 年の瀬の雰囲気を味わうこともなく、中国で新年を迎えました。正月2日は目覚めたら雪景色。予定通りに初詣ということで、徒歩で「青龍寺」に向かいました。
 「青龍寺」とは、空海遣唐使として当時の長安に留学、修行した寺院です。
 山形県鶴岡市の実家の裏を流れる「青龍寺川」、恐らくこの寺から名前を取ったのでしょう。ぼくの卒業した小学校も、この川のほとりにありました。そして今回、西安で合流して一緒に仕事をすることになった日本人が偶然、自分の小中学校の後輩であることが判明・・・。
 なんだか『ご縁』を感じずにはいられません。
 そんなこんなで、氷点下でアイスバーンの道路を1時間近く歩いて到着。
 
 周囲では鉄筋コンクリートの大きな寺や門をいくつも建設中でしたが、その奥にひっそりと小さく、その寺はありました。
 
 
 ここの本堂「恵果・空海記念堂」は青龍寺の跡地であり、日本から寄贈された石碑などが多く並んでいる状況。わざわざ西安に足を運んで見るものとしては、ちょっと残念かな?
 
 
 
 中国における仏教の現状に想いを馳せながら、ひとまずこの小さな寺の門を出ました。青龍寺そのものは、無料で自由に出入りして参拝できます。
 隣接する有料の遺跡展示場が、桜の名所として有名らしく、季節で入場料が変わります。今はオフシーズンだから安い。
 入り口で「無料の日本語ガイドをつける」と言われたけれど、嫌な予感(タダほど怖いものはない)がしたので、見るだけだからいいです・・・と断って、ひとりで中に入りました。
 
 空海の記念碑があり、その対面にある日本からの寄贈品などが展示された建物に入って「なんか室内が薄暗いなあ」と思いながら掛け軸など見ていると「日本の方ですか?」と声を掛けられ、脇の明るい部屋(笑)に通されました。
 なんだかニセブランド品を売る「秘密の小部屋」みたい・・・ぎっしりと書や数珠などが飾られた小部屋の中央で、四国八十八箇所(お遍路さん)の「〇番札所」として、参拝記念の記名をするようにとのこと。
 実に、数十年ぶりに?墨汁と小筆で自分の名前を書きました。
 その後、参拝記念に仏具の購入を勧められ・・・これは棚に飾られていたもの。
 
 訪問の際、菅さんが買っていったというトラメ石の数珠が飾られていて、同じ数珠を買うようにと勧められました・・・。
 これは「商品デハアリマセン、御布施シタ御礼ニ差シ上ゲルモノ」だそうで「トテモ意味ガ深イデス」とのこと。
「トテモ意味ガ深イデス」「トテモ意味ガ深イデス」を連発されたけれど、また来るから、と買わずに出ていこうとしたら「モウ少シ安クナリマス」と・・・(笑)。
 縁起物を値切って買ったら、それこそご利益がなくなりそう・・・。