ロバートジョンソンは交差点で悪魔に魂を売ったらしい。ぼくは車を停めて、雨の国道添いに無表情で立っていた茶色いコートを着た男に話し掛けた。
彼はさっきまで白い服を着た天使だった。
音源の発売を心待ちにして、手に入れたら脳内再生できるくらい繰り返し聴きまくった。ライブ会場では詩の世界に陶酔しながら踊った。特別な空間だった。
懐かしい想い出にそのままBGMになって、アルバムの発売時期がシンクロしている。リアルタイムで出逢えたことを感謝しているバンドは他にもあるが、今でも特別。Youtubeを見るだけで涙腺が緩みそうだ。小便のキレも悪くなった。
いろんなバンドの再結成を見てきたが、BLANKEY JET CITYは彼ら自身が言っているように再結成しない(できない)と思っていた。永遠に真空パックにしておきたい。再演はない方がお互いのため(メンバーにしても、ファンにしても)のような気がしていた。
先日ふと、AJICOのDVDを観ながら再結成を妄想した。こういう音楽は年齢を重ねる毎に感じ方が違ってくるのだろうか。メンバー全員現役だし、失った若さを補って余りある経験を積んでいるから、また違ったアレンジ、違ったグルーブを生み出せるのではないかと。ブランキーのPepinとAJICOのペピンが違っていたように、当時のAJICOの再演ではなく現在(いま)のAJICO、同じメンバーの現在進行形を聞いてみたい。そんな妄想。
そういえば、ぼくは当時ブランキーのPepinという曲にはさほど惹かれなかった。
UAの唄うペピンを聞かなかったら、こんなに聴き直すことはなかっただろう。
昨日、照井さんのBlogを見に行って目を疑った。
こんなに腹がよじれるほど笑ったのは何年ぶりだろう。
きれいごとのないこんな素直で清らかな気持ちなれたのもきっとこの2人が大好きだからだろう。
気付くといつのまにか8時間ほど経っていた。
結局、親友たちと酒を酌み交わした濃厚なこのひと時が一番の休養となった。
渇き切った心が潤うように。 (落ち着きのない休日 2016/06/24)
ファンクラブの会報をまとめたワイルドウインターという本があるが、読みながらそれこそ腹がよじれるほど笑った。読んでいて、光景が目に浮かぶのだ。
浅井健一、照井利幸、中村達也、この3人のスペシャルトーク・・・どうしてネットで中継してくれなかったのかw
しかし3人とも、いい年齢の重ね方をして、今も輝いている。この3人が、また同じステージで演奏している光景を生で観たい!・・・ノスタルジックな願望ではなく、ただ純粋に、それを切に願ってしまった。
昔の演奏と比べてしまうとか、そういう微妙な年齢を過ぎたということだろうか。現在(いま)の3人の演奏を、全く新しい音として聞いてみたい。そういう再結成だったら、全然ありではないかと。昔の曲が全く違うアレンジになってもいい。違うバンド名でもいい。BLANLEY JET CITY同窓会ではなく、現在(いま)の3人の演奏を見せてほしい。
望んでいなかったはずの再結成を期待しているなんて、自分でもビックリ(・ω・)
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