Réalisation ॐ

永遠の相のもとに 〜 Sub specie aeternitatis 〜

“Like a feeling of May” Live at CALLAS 照井利幸

 
 久々に照井さんのライブ。行列は嫌いだけど、狭い会場で予約なしのシステムだったので、珍しく開場前から並んだ。お蔭さまでベストなポジションを取れたけど、1時間近い待ち時間でビールは飲み干して2杯目にワイン。くたびれた。。

“Like a feeling of May” Live at CALLAS Terui Toshiyuki x Jan and Naomi
 

 最初に(予想に反して)照井さんが演奏。

 この日はテレキャスター1本のみ、コーラス系のエフェクターで極めてアコースティックな音色。曲の後ろで流れる環境音(カモメの鳴き声が聞こえる海辺とか、パプかどこかの英語のざわめきとか)は、前に三軒茶屋で見た時はiPodだったけれどサンプラーに変わっていた。それを足で踏まずにタイミングを図りながら屈んで手で押す仕草が「らしさ」満載。恐れ多くも微笑ましい。

 アレンジして音を重ねてボーカルを入れたら・・・と感じるリフが多くて、勝手にそんな妄想を楽しんでいたら、ドキッとするコード進行が出てきたりして。ブランキーの好きな曲が「実は照井さん作曲」と知って、改めてアレが化学反応の成せる業だったかと再認識したことがあるけれど。今の音楽は本当に無垢で、余白の大きさに想像力を搔き立てられる。どれだけ楽しめるか、こちらに委ねられている気がして、そういう意味では誰よりも楽しませて頂いた。

 こんばんは。(場内:こんばんは)今日は、どうもありがとう。(場内:拍手)先週の土曜日に、葉山で Jan and Naomi と一緒にライブをやったんだけど、はじめに Jan and Naomi が演奏して、その後に自分が演奏したんだけど。 Jan and Naomi の演奏が素晴らしすぎて、あの、その後の自分の演奏、その時の、その、気持ちというか、イメージが揺らいでいて、なかなか自分の心の置きどころが、つかめなくて。正直、すごく・・・あの、なんていうかな、ちょっと、落ち込んだ(笑)・・・ちょっと落ち込んだんだけど、だけど、その後、いろいろと、その時の1日のことを思い浮かべて。自分の息子ぐらいの年齢なんだけど、Jan and Naomi って。だけど、彼らからすごく学んだというか、サウンドのこともそうだし、自分には思いつかないアイデア持ってて、とても、素晴らしいと思いました。また機会があったら一緒にやりたいと思ってます。・・・そんな感じです(笑)・・・では、最後に一曲。

 とても心地良い時間が過ごせて、だけど終わったらグッタリしていて。余韻をひとり味わいたくて、隣でずっと立って聴いていた女の子に席を譲って帰ってきた。いや、そんな格好いいもんじゃなく、本当にもう気力が限界だったんだわ。。