久々に電源を入れてみました。今やヤフオクでも売れないボンダイ・ブルー。
10年くらい前のデスクトップがそのままで、当時のことが次々と蘇ってくるのですが、国内を転々と異動しながら「パソコンをＡＶコンポにしてＣＤをデータで保存できれば引越しがラクになっていいのに！」と配線図を描いたりしていろいろ妄想していたものです。それが今や、こんなちっちゃなiPodだよ。
震災の時に、twitterで情報収集しながら「既にデジタル革命って実現しちゃったんだなあ」と実感させられて、もう「アナログからデジタルへ」という我々の世代の感覚は時代遅れになってしまい、デジタルネイティブの感覚をベースにアナログな経験を発揮するスタンスでなければ生き残れないと痛感しました。
Macintoshを使い始めた頃はバクダンに泣かされ続けて、データが飛ぶ度に「こんな品質の製品を市場に出していいのか!?」と憤っていましたが、その背景には日本の製造業の厳しい品質管理レベルが比較対象としてあったのですよ。それが２１世紀にもなって、技術の粋を集めたはずの日本の原発がこのザマです。
あなたのようなビジョン、明確なコンセプトを示せるグルを失った人類が、進んだテクノロジーをうまく使いこなしていけるのか、ぼくは少々心配しています。
あなた方が莫大な資産をつぎ込んで開発したコンピューター・グラフィックスのハードやソフトは、今や我々のような庶民でも個人で習得も所有もできるテクノロジーになりました。なのにちっとも使う側が夢を描けていない現状を、あなたならば一喝されることでしょう。
ぼくは相変わらず貧乏でとち狂っていますが、これまで通りこねくてぃんぐどっとしながら生きていこうと思っています。ご冥福をお祈りします。
