Réalisation ॐ

永遠の相のもとに 〜 Sub specie aeternitatis 〜

バランスト・スコアカードの戦略マップ

バランスト・スコアカードについては、かつて流行した「古い手法」というイメージのせいか、気になりながらも優先順を下げて後回しにしてきました。先日、ようやく関連書を手に取ったのですが、ざっと目を通しただけでウロコがポロポロ。。

前段で扱う「戦略マップ」は、4種類の評価指標とされていますが、これって・・・ぼくが言いたかったこと(吠えてきたこと?)を代弁してもらえそうです。

ある書籍では、次のように解説されていました。

「顧客」「内部プロセス」「学習と成長」・・・奇しくも「戦略マップ」に並んでいるこれらは、ぼくが身につけてきたノウハウの「引き出し」と一致していました。

ぼくのような現場上がりのマネージャーは、これら「長期的、非財務的」指標をテコ入れして、その成果として経営成績を向上させる方法を考えます。マネジメント層の会議でも、このつながり(因果関係&相関関係)をなかなか理解して頂けないことが長年の悩みの種でした。(その原因を、ぼく自身は「自分の説明が感覚的だから」だと考えていました。)

スピード感が求められる昨今、直接的に「財務」に手を入れる必要性も理解できますし、営業の強化やコスト削減は、数字の上で短期的なインパクトがあります。しかし、種を撒いて「非財務的」指標を底上げするアプローチを「時代に合わない」と考えてしまうことは、戦略性の放棄になりかねません。

バランスト・スコアカードの導入に失敗した日本企業が多かった事実、その原因について考えてみることは、ぼく自身が抱えてきた問題の一般化、普遍化につながるような気がしています。

戦略立案から具体的行動へ 今なお進化するBSCの使い方